2008年06月25日
チェンバードボディについて説明して見る
さて、前にGibsonのヒスコレが欲しい言い訳を長々と書きましたが、そこで出たキーワードの一つ、チェンバードボディについて軽く説明して見ます。
チェンバードボディというのは、近年のギブソンのレスポールに採用されている(もしかしたら他のメーカーも採用しているかも)構造で、簡単に言うとトムとジェリーに出てきたチーズのような穴が内部にポコポコ開いてるような構造となっています。
外見からはわかりませんが、トップに張られているメイプルをはがすと、バック材のマホガニーに穴が開いているのだそうです。
なぜ、このような構造となったのか。
多分、今30代以上の人って、レスポール=重い、という印象があると思うのですよ。
実は、オリジナルと呼ばれる1960年以前に製造されたレスポールには、4K弱ほどの軽い固体もありました。しかし、良質なホンジュラスマホガニー材が取りにくくなった&ギター大量生産時代になった1970年代において、1960年当時に比べて安価な材を使うようになりました。その影響からか、入手しやすい重い材が主に使われるようになり、レスポールはどんどん重いギター、という印象になっていきます。(実は、ストラトキャスターも重くなっていったのですが。)
一方、レスポールはGuns N' Rosesの台頭などにより、一度落ち込んでいた人気が復活し始めます。が、なんせ重い。ユーザーは軽いレスポールをギブソンに求めました。
その結果、重量対策として、90年代よりチェンバードボディが採用されることになりました。もともと、チェンバードボディは音を逃がすホール部分がない空洞を作ることで、ソリッド(普通のエレキギター)と、セミホロー(セミアコ)の中間のような音を目的とした物ですが、ギブソンはあくまで重量対策のようです。音には極力影響が出ないようにしてあるそうでが。
このチェンバードボディですが、レギュラーモデル(普通のスタンダード、Classic等)は全て採用されているようです。また、カスタムショップ製のギターにも採用されています。逆に、ヒスコレは軽いマホガニー材を選んで使っているようです。
大体、チェンバードボディが採用されたギターは3.5Kg前後、採用されていないヒスコレは3K後半から4K前半だそうです。大体デジマートなどでいつも見るヒスコレは軽いもので3.8kg台、重いもので4.2~4.3kgですね。
まれにヒスコレとしてヤフオクなどで3.5kg台のものが発見されますが、個人的にはとても不安です(嘘を言っているとはいいません)。購入する際には実際に証明書などを見せてもらったほうが良いかもしれません。カスタムショップ製のチェンバードもありますので、証明できるものがカスタムショップ製ということだけでは不十分かと思います。
ちなみに、Gibson公式の資料にて"Solid,non-weight relieved mahogany"という表記がされていますが、「ソリッドな、重量の調整を行っていないマホガニー」と言う意味であり、チェンバードとは区別されています。この表記がない機種はチェンバード構造と解釈してもいいかと思います(但し、楽器屋の紹介はこれを踏襲しているとは限りません)。
いくら音に極力影響がないように、とはいっても、やっぱり音に影響が全くないわけはないはずなので、私はあまり欲しいとは思いません。
このような構造の違い、材の違いがあるため、ヒスコレが欲しいなとまた言い訳をするわけです(´・ω・`)
ただ、このチェンバードボディを否定しているわけではなく、あくまで印象の問題と自覚はしています。とにかくレスポールは見た目が最も美しいギターであると思うので、重量を理由に持たない人が多いというのは勿体無いと思いますし。女の子やとにかく軽いレスポールが欲しい人には良いのではないかと思っています。